※ 本作は、とろとろ 氏 「千蟲姫エリヴィラ」への二次創作です。 |
「お姉様、かゆいところは無いですか」
「有難う、由香。そんなに丁寧にしなくてもいいわよ」
お姉様の、それはそれは美しい背中を丹念に洗い上げて差し上げる。絹のような肌には、染み一つ無い。同性の私から見ても、モデルにならないのが本当に不思議なぐらいに素晴らしい体。でも、私がお姉様の体を慎重に洗っているのは、あの少年の為ではない。お姉様は、もう保健室でのことを忘れてしまったのかしら。それとも、無かったことにしようとしているのかしら。でもあの時のことは、お姉様の体に深く刻み込まれている筈。
「由香、もういいわよ。背中以外は自分で洗えるから」
「いいえ、由香に洗わさせて下さい」
お姉様ったら。由香が単に洗ってあげているとでも思ってらっしゃるんですかぁ?やっぱりあの少年に気を取られていて、由香のしている事に気付かないんですね。
「江里ちゃんのこと、あんまり怒らないであげてね」
「どうしてお姉様がそんなこと言うんですかぁ。まあ、由香は気にしてませんよ」
それにしても、なんてタイミングだったのかしら。まさか少年の家に押し入ろうとしている、まさにその瞬間に、少年の妹が帰ってくるなんて。家人がいるなんて夢にも思わなかった。確か校医は、少年の家族が皆旅行に出かけているって言っていたのに。それに、妹ばかりかお手伝いさんまで一緒に帰ってきた。あのお手伝いさん、学校で見かけた覚えがある。そうだ、昼食会の時の付き人ね。あんなお手伝いさんまで雇えるとは、結構いい家に住んでいるんじゃない。まさしく、お坊ちゃまなのね。
それにしても、玄関先でイチャイチャしているところを妹に見られたときの少年の顔ったらなかった。快楽と驚愕とセックスへの欲望が入り交じり合った、それはそれは可愛らしいお顔。とても男の子とは思えないわね。あんな顔が見られるのならば、何回でも少年を苛めたくなっちゃう。フフ。あれなら、流石のお姉様でも気に入っちゃう理由がわかる。
でも、妹の方は大分甘やかされているのかもしれないわね。ま、何しろ登下校に付き人を付けているぐらいの箱入り娘だから当然かしら。
「だって、ほら・・・。玄関で悪戯されたときは、ちょっと・・・」
「やぁだ、お姉様ったら。子供なんだから仕方ないですよ」
全く、またとなくいいところで邪魔してくれちゃって。あのまま扉を閉められれば、そのまま玄関先で少年を堕とせたのに。あの時のお姉様の状態は普通じゃなかった。まるで保健室の時みたいに。あの状態のままならば、由香が少年に何をしてもお姉様は少しも気にされなかったんじゃないかしら。
それにいくら子供でも、お姉様に対する礼儀は大事。いきなりスプレーを掛けてくるなんて。ひょっとして、お兄ちゃんを取られてしまうとでも思ったのかしら。あら?。実はいい読み、してるんじゃない。フフ。そうよ。もうじきお兄ちゃんも、沙織お姉様も由香のものになっちゃうのよ。そうだわ。行儀の悪い妹も、由香がちゃんと体を躾てあげましょう。お兄ちゃんから考えると、もう少し体が大きくなれば結構由香好みの娘に育ちそうだものね。
「由香?」
背中を洗い終わったのに、私の手が離れないのをお姉様が不思議そうにしている。お待たせしました、お姉様。今から由香が、正しい道にお体を案内して差し上げます。
「由、由香!?。そこ・・・そこは・・・洗わなくていいのよ」
今まで背中を洗っていた由香の腕が、余計な場所を洗い始めていた。逃げようとしても、いつの間にか由香のもう片方の腕が胸にするりと巻き付いていて、身動きが取れない。
「あら、お姉様ったら。さっきは、あんなに一生懸命、体の隅々まで洗っていたじゃないですか」
「や・・・ぁん。そ・・・そこ・・・は・・・いい・・・のよ」
顔を赤くしながら沙織はしどろもどろにしか返事が出来ない。服が乾くまでの間、ちょっと洗えばいいだけなのだ。しかし沙織は由香の指摘通り、色々なところを過剰なまで綺麗にしていた。それもみな、あの少年のため。
「いいんですよ、お姉様。由香に、全部、ゆだねて下さい」
「やぁ・・・やめ・・・」
由香のソフトなタッチが、更に沙織の全身を這い回り始める。たったそれだけなのに、あっという間に快感の渦へ、体が飲み込まれてしまう。いつもはそんなこと無いのに、何故?
「ウフフッ。いい気持ちなんですよね、お姉様。由香が、体の中から綺麗にしてあげます」
「あぁぁぁぁぁ」
沙織の疑問さえ官能の波にさらわれていってしまう。前戯といえるほどのことさえしていないのに、どうして体の芯まで潤んでしまうのか。思いを余所に、体は由香の指を十分に受け入れる用意が整っていた。
「お姉様、由香の指、とっても気持ちいいんでしょ」
「・・・」
沙織が、思わず漏れそうになる声を抑えようとしているが、意味のない努力だった。
「いいですよ。声に出さなくても。ちゃんと指先にお姉様の本当の声が伝わってきますから」
こんな一方的に由香に逝かされそうになるなんて。沙織には初めての経験だった。
ふふ。お姉様、驚いているんですよね。どうして、こんな簡単に由香に逆らえなくなるのか、自分では判らないんですよね。
「凄〜い。こんなに、由香の指にグッチョリ絡み付いて来ます」
体を持ち上げられて、由香の腿の上に座らせられる。大事なところが、丸裸にされた。
「もう中はヌルヌルなんですね」
目で見て判ることを、わざわざ声に出して由香が快感を煽る。
「駄目ですよお姉様。ちゃんと前を向いていて下さい」
由香の口を塞ぐ沙織の試みをさらりとかわす。昼間の一件で手の内は判っているんですよ。お姉様。
「お姉様にキスされちゃうと、由香は駄目になってしまいますから」
まるで由香が弱いかのように言うが、その両手は妖しい動きで絶え間なく沙織の肉体を苛んでいる。
「だからわざわざ、キスされないように、こうして後からお洗いしているんですよぉ」
そんなに体を振りたてても駄目ですよ?。由香が両腕でガッチリと胸と股を拘束しているんですから。どうですか、由香のだっこ。保健室の時より、気持ちいいでしょ。石鹸を塗った由香の肌は、とっても良く滑るでしょ。ほら、由香の腿の上でもっともっと腰を振って下さい。そうすればするほど、擦れてもっともっと気持ちよくなれますよぉ。
ガラッ
(今、いいところなのに!)
扉が開かれると共に、あどけない声がした。
「お食事、冷めちゃいますよ〜」
またあの少年の妹だった。どうして何時もいいところで邪魔してくれるのかしら。でも、絡み合う二つの体を見ても、意味がわからないみたい。無邪気なまま、バスルームの中まで言伝を言いに来ただけだった。
「すぐ行くからって、伝えてね」
「はあい」
トタタタと小さな子が、今度は居間へ駈けてゆく。ちょっと邪魔されちゃったけれど、私の腕の中でグッタリしたままのお姉様には、もう反撃する力も無いわね。力の抜けた姿も、とっても綺麗ですわお姉様。
「駄・・・駄目よ・・・やめ・・・て・・・」
「お姉様?。フフ。すぐに楽〜にしてあげます。由香のことだけ考えていればいいんですよ」
ああ、お姉様ったら体をピクピクさせちゃって。責めの途中で放り出されると、とっても辛いんですよね。身体中が疼くんですよね。由香に身体中触られてしまいましたから、仕方ないですよ。
「あっ・・・あっ・・・駄目・・・駄目なのに・・・どうして?・・・」
「お姉様。とっても気持ちいいんですよね」
ふふ。お姉様、忘れちゃったんですか?。昼間の保健室での効果は、まだずっと続いているんですよ。あの子も、お姉様も、いきなりあの続きから快感を味わうことになるんです。由香がタップリ体に刻み込んであげたじゃないですか。さあ、いっぱい思い出して下さいね。
「ウフフッ。あの子の家だからって、油断してましたね。さあ、もう一息でお姉様は由香のものになるんですよ」
残念ですね、お姉様。折角の夕食、あの少年の隣りに座るつもりだったんでしょう。でも、もうそんなことはどうでも良くなってしまうんですよ。いいじゃないですか。由香がいっぱい幸せにして差し上げます。
「今度は指をこう曲げて・・・どうですか?集中的にここを擦られるのは」
「・・・」
まぁ。もう、声も出せませんのね。お姉様の乱れ姿、素晴らしいですわ。
「ここ、お姉様の弱点なんですよね」
いくら首を振っても駄目ですよ。ここだけ、絡みつき方が違うんですもの。指先でクリクリして差し上げると、ほら。体は正直ですわ。
お姉様を今にも堕とせると確信したその時だった。
「ひゃん」
指が!指が由香の中に入ってくる!!
お姉様の手は封じているのに。ほら、お姉様の両手はもう力が入っていないわ。垂れ下がったお姉様の両腕の先は床に垂れたままじゃない。
にゅるん
(誰?)
こんな上手い指使い、ウブなあの少年に出来る筈ないわ。まさか、あの若いお手伝いさん?でも・・・。バスルームにはお姉様以外誰もいない。
にゅるるるん
(気持ちいい)
指がどんどん由香の中へ入ってくる。一体、どうやって?。でも、腕の中にお姉様を抱えたままでは膣に何が忍び込んでいるのか確かめることも出来ない。
グリン
「ひゃぁっ」
思わず嬌声が漏れてしまうぐらい、素晴らしい指の動き。どうなっているの?。やっとのことで虜にしたお姉様の体を、少し手放す。
にゅるん
「あんっ」
ふふ。お姉様ったらそんな声を上げちゃって。由香の手が離れる感触さえ気持ちいいんですよね。全身を上気させ、僅かな刺激にも敏感に反応してしまうようになったお姉様を見下ろしつつ、誰の手が、自分の中を責めているのか確かめる。
(何も無い・・・)
石鹸にまみれたままの由香の膣。入口には、誰の手も触れていなかった。それなのに。
グリグリ
「ぁぁん・・・」
甘い声が思わず出てしまう。いいわぁ。この動き。でも、何なの?まるで膣の中に何か入っているような、この感じ。既に十分溢れ出した中を、自分の指で確かめる。え?何、これ・・・は?・・・。
ブチュッ
こわごわと中を探っている時に、ねじ切るような激しいキスを浴びせられてしまった。お姉様、もう復活なさったんですかぁ。あん、もうチョットだったのにぃ。
「んんんんんんん」
お姉様は口を離してくれない。お姉様と繋がった部分から、電撃が次々と流れ込んでくる。キスだけで由香を逝かせる、お姉様の魔法のキス。他の誰にもこんな事は無いのに。ああ、駄目。由香、いっちゃう。
暖かなバスルームで、目の前が白く飛んでゆく。お姉様に逝かされるのは、いつも、とっても・・・いい・・・気持ち・・・。
沙織は由香が床に崩れ落ちるのを見届け、荒い息を徐々に落ち着かせていった。由香が、体内に呼び起こした官能の火を消そうと、深呼吸を繰り返す。もう食事の時間なのに由香ったら。いいわ、由香が邪魔をしてこない時間を有効に使わさせて貰いましょう。沙織は、股に手を当て腰をヒクヒクと痙攣させている由香の姿をそのままに、バスルームを去った。