※ 本作は、とろとろ 氏 「千蟲姫エリヴィラ」への二次創作です。 |
なお、本話は作成中です・・・。
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折角作った料理を何故すぐに食べないのかとリル・マンティスにせっつかれるが、とてもそんな状況ではなかった。
「お兄ちゃん、ちゃんと食べないとまた倒れちゃうんじゃない」
正面からエリヴィラが、声だけは心配そうな音色で聞いてくる。でも、本人は食事を食べる素振りも見せず、下から覗き込むように少年を見上げている。テーブルを挟んで向かい合っていても、彼女の妖艶さは少しも薄まらなかった。制服が躯より一回り大きく見えるその小さな姿。それでいながら、スカートから覗く足は由香も顔負けの大人の肉付きだった。黒いストッキングに覆われた太腿が、体つきに似合わない淫靡な光沢を放っている。小さな姿に似合った無防備さと、有るはずのない妖艶さが同居したアンバランスな躯が目の前にある。
「ちゃ〜んと、食べないと」
まるで自分の箸の先におかずがあるかのように、食べる素振りをしてみせる。少年に見せつけるように口を大きく開け、存在しないおかずをゆっくり舌の上へ運んでゆく。首を少し傾け、斜めに見上げながら、小さな舌の動きをクッキリ少年に見せつける。
「だめだよ」
舌で巻き込むようにして、料理を舐めるように嚥下してみせる。子供としか思えない背丈なのに、手や脚が大人の女性も顔負け成熟した躯。小さな口、小さな舌なのに、その動き方は大人の女性でも太刀打ち出来ないような淫らな動きを見せる。彼女のちょっとした仕草の端々で、強烈な色気が発散された。
(くちゅ。くちゅ)
念の入ったことに、存在しない食べ物を、咀嚼までしてみせる。まるで何かを暗示するような食べ方。彼女の身動き一つ一つが、見られることを意識しているとしか思えない妖艶さを発揮する。小さな躯には、あどけなさと共に、由香以上の色気が潜んでいる。子供のような姿に油断していると、突然浴びせられる蠱惑的な仕草が、あっという間に少年の意識深くまで襲いかかって来る。
「江里は後でいっぱい食べるから、先に食べててね」
テーブルの上に覗く躯はとても小さいのに、頬杖をつく手つきがやたらと淫らに思える。そんな風に思えてしまうのは、少年の妄想なのだろうか。今日は一日中ずっと、頭の中がピンク色に染まったままで、物事をちゃんと考えられない。