初版:2006/12/11
改定:2006/12/14
MEGAZONE WORLD - 二次創作 - 取れない繭

取れない繭 06(翌日、下校時・中編)TypeC


※ 本作は、とろとろ 氏 「千蟲姫エリヴィラ」への二次創作です。


ver c1.03

「先輩」

ふと気付くと、目の前の由香が小さな声で自分を呼んでいた。目立たぬようにしたつもりだが、しっかり気付かれていたようだ。

「そんなに溺れてみたいんですか、私の体に」

思わず咽せそうな質問だった。少年はこの会話が、後の沙織には聞こえないことを切に願った。

「さっきより凄いこと、されたいんですね?」

目の前で扇情的な肢体を揺らす由香の口から、そんな刺激的な言葉が紡がれると、ちょっとドギマギしてしまう。いや、同時に少年の分身も淫らな刺激を浴びていた。繭が、また動きだしている。先端から根元にかけて、包み込むような蠕動が絶え間なく発生していた。特に未受精卵が、激しく子種液を求めている。蠕動は常に一方向なので、まるで狭いトンネルに限りなく分身が吸い込まれているかのように気持ちいい。

「でもぉ、駄目なんです」

何故か、背筋がゾクッとした。繭のせいだけでは無い。多分、少年を振り返る由香の仕草がどことなく誘惑的で、更に至近距離にその顔があるせいだろう。

「うふふふ。由香からは何もしてあげられないんです」

ため息をつくようにしながら、口を鋭く尖らせて吐息を少年の首筋に吹き付ける。

「でも、して欲しいんですかぁ?」

そこに息を吹き掛けられただけで、どうしても保健室での事を思い出してしまう。由香の楔が威力を発揮し始めていた。

「私からは、出来ないんですよぉ」

身動き出来ない少年の首筋を由香が何度も舐め上げる。精神に刻み込まれたあの光景がどうしても脳裏に蘇ってしまう。

「でも、どうしてもというのなら」

由香はムッチリとしたその体をゆっくりと揺する。保健室で沙織に巻き付いていた時のように。上に座らせた沙織を、巧みに揺すりながら責め立てた由香が、今少年をその毒牙に掛けようとしている。

「してあげても、いいんですよぉ」

少年は口の中がカラカラだった。もう、飲み込む唾も出ない。後ろ姿を巧みに見せつける由香から、もはや目が離せない。由香の体が押しつけられているが、単に込んでいるから当たっているだけとは思えない妖しい動きを見せる。ただの背中なのに、由香の体が柔らかな塊であることを、体が触れているだけで思わず意識させられてしまう。誘惑の化身が目の前で甘く囁きかけてくる。

「ほら、して、欲しいんですよねぇ」

あの由香の声だ。保健室で、少年に見せつけながら沙織を弄んでいた由香の声。そして由香の手は、何故か少年の思うとおりに沙織を責めていた。まるで、少年の思いを全て由香が読み取れるかのように。その声が、今、少年に囁きかけていた。本当は、由香にして欲しいのではないかと。

「そうなんでしょ」

蠱惑的な息を首筋に吹きかけながら、執拗に少年に屈服の証を求める。保健室では、艶めかしく動く二つの女体を目の前にしながらも、全く体を動かせなかった。あの時の淫猥な体が目の前にある。そればかりか、触れている体そのものが、続きをしてあげるわよと囁いているように少年に貼り付いている。今、触れば、あの時の続きをして貰える。

「もう、我慢出来ないんですよね」

少年の目をじっと覗き込みながら由香が尋ねる。少年の考えていることなど、簡単に読み取れた。今までお姉様はどんな男も気に入らなかった。私と違って男嫌いだと思っていたのに。結構美味しそうな男でも、お姉様は要らないとおっしゃった。だから由香が食べてしまっても感謝されるぐらいだったのに。でも由香が何もしなくても、自分から飛び込んでくるのであれば、お姉様も許して下さるわよね。

「どうしてもお願いするんなら、考えてあげても良いんですよ」

フフ。もう私の目から視線を外せないでしょ。今日からたっぷりと、私のセックスで縛ってあげるわ。もう、お姉様のことなんか考えられなくなっちゃうから。お姉様一筋なんて言っていた子も、由香の身体を味わった瞬間から由香の犬になっちゃうのよ。寝ても覚めても由香のことしか考えられなくなって、どんな子も一週間持たなかったわね。まだ何もしていないのに、今にも逝っちゃいそうな顔をしているこの子なんか、赤子の手を捻るようなものね。

「ちゃんと言えたら、ご褒美をあげてもいいわよぉ」

目をじっと見ながら囁いてあげると、まるで息子を撫でられているみたいに顔が真っ赤になる。物凄いウブなのかもしれない。あんなことをされたのは、保健室が初めての事だったのかしら。

「由香からはシテあげられないの」

これから由香がして上げたら、いったいどんなになっちゃうかしら。保健室の毛布中でお姉様に舐められただけで喘いでいた少年が、由香の手で責められたらどんな風になるか、想像しただけで濡れてしまいそうになる。お姉様の舌も凄かったけれど、ううん、あの舌には叶わないけれど、由香の身体に夢中にならなかった男の子はいない。

「だから、『由香のエッチな身体で僕に淫らで凄いことをして』ってお願いしてご覧なさぁい」

目をまっすぐ見つめたまま、少年の首筋で卑猥な言葉を真っ赤な唇が紡ぐ。聞くだけでもゾクゾクするようなセリフを、少年がら口にするようねだる。

「苦しいんでしょう?あなたの身体、とっても熱いわよ」
「……」

少年の興奮を更にあおり立てるように、目を見つめ続けたまま優しく呟く。この密集した車内で、少年は胸元に飛び込んでいる由香の顔から逃れようがない。もうすっかり、由香の目に囚われちゃったわね。

「さぁ、楽にして欲しいんでしょ?」
「…………し…て…」

少年の喉の動きを見ているだけでも、十分に興奮具合が判る。もう興奮のあまり、飲み込む唾さえ出なくなっているに違いない。

「ほらぁ、『僕を逝かせてぇ』って。ちゃんとお願いしなきゃ駄目なんですよぉ」

目をしっかりと合わせて教え込んであげる。限界に違いないのに、少年はなかなか屈服のしなかった。意外と落とし甲斐がある子なのかしら。

(!)

そう、そういうことなの。後のお楽しみにしておいてあげなきゃいけないわね。


「ふふ、いいわ。ちょぉっとだけ由香、サービスしちゃぅ」

マーキングしておいた首筋を、延ばした真っ赤な舌を見せつけながら、今にも舐めそうにしてやる。ほら、由香の舌から目が離せないでしょ。びくんと震える少年の身体で、保健室で刻み込んだ楔の効果が十分に発揮されているのが判る。これで少し手綱を緩めてやれば、自ら抜けられない罠へ飛び込んでくるだろう。

「大きい声で言うのが恥ずかしいの?いいわ。声に出さなくても、口を動かしたら認めてあげる」
「(ぼ、く、を、い、か、せ、て)」

少年は一語一語、声には出さずちゃんと言った。

「違うでしょぉ。ちゃんと『由香のエッチな体で〜』から全部、言わなければ、駄・目・よ」

少年の目に強く命じてあげる。耳じゃなくて、目から由香の声が頭の中に入ってくるでしょ。目をそらせないのが不思議そうね。もう、あなたの目は由香の思いのままなのよ。由香が見せつけたいものしか目に入らないないわよ。ほら、目を瞑ることさえ出来ないでしょぅ。踏ませる物はきちんと踏ませてあげる。手を緩めると言っても、もう後戻りなんかさせないわよ。

「さぁ、最初からいいなさぁぃ」
「(ゆかのえっちなからだでぼくにみだららですごいことをして)」

「ふふ、よく言えたわね」

にっこりと目で褒めてあげながら、後ろ手で少年の脚をなぞってやる。

「さあ、由香のエッチな体で、ボクは駄目になっちゃいましょうねぇ」

脚にピタリと触れたまま、手をゆっくり這わせる。

「あれぇ、勃っちゃいましたぁ?」

目の奥まで覗き込むようにしながら、艶然とした表情を浮かべてあげる。ふふ、いいお顔。すっかり私の表情に見惚れているわね。だが、ようやく股間をまさぐっている手に気付いたようだ。絹のように滑らかな肌触りがする由香の手に。既にジッパーにまで取り付いていたその手を、必死にブロックしてくる。何か大事な物をそこに隠しているのね。

「隠してもぉ、だぁめぇ、ですよぉ」

嬉しそうに由香が囁いてくる。後ろ手なのに、由香の手は目でも付いているのかと思うほど的確だった。

「なぁんてね。えへっ」

少年の股間に取り付いていた由香の手が、懸命に防ごうとしていた少年の手を一転して握り締めてくる。いくら後ろ手とはいえ、由香の両手対少年の片腕ではそもそも勝負にならない。

「うふふ。上が、隙だらけですよ」

由香がうっとりとした声を漏らしたのは、既に少年の首筋を下から上まで、唇でタッブリと舐めた後だった。挑発的な目で少年を見つめている。少年に声を掛けたときには既に下で由香の手が動き、手の動きに気付かせたかと思うとそれは囮で本当の狙いはここだった。常に由香は少年の一歩先を取っていた。

「先輩、まだまだ、うぶなんですね」

不敵な言葉と共に、どさりと少年の胸に熱い塊が飛び込んできた。力を巧妙に抜いた由香がもたれかかって来たのだ。腕を下で絡め取られているので、その柔らかな体を押しのけることが出来ない。少年の上半身にぴったり由香の背中が密着し、素晴らしい触れ心地を伝えてくる。そればかりか、由香は巧妙にリズムをつけて少年に体を押し付けてくる。ただ体を当ててくるだけなのに、そのムッチリとした体付きがリズミカルな動きと共に体へ直に伝わって行く。

「ほらぁ、今度は下がガラ空きですよぉ」

由香の手がいつの間にかチャックに取り付いていた。滑稽なほどの必死さで防ぐ少年の手付きは、ちょっと可愛いらしいぐらい。

「どうして、触られたくないのぉ?」

二本の腕を使えばブロックをかいくぐってチャックを降ろすのは実に簡単。でも、まずは少年から抵抗する気力を吸い取ってあげましょう。抗えば抗うほど、みんな最後は自分からお願いしてくるようになっちゃうのに。

「ねぇ、本当はもう、我慢汁でヌルヌルなんじゃない?」

少年の耳に注ぎ込まれる扇情的な言葉に、チャックを防ぐ腕がビクッとする。フフ。本当にウブな子ね。

「隠しても無駄ですよぉ」

目を泳がせる少年を、しっかりと見つめて囁きかける。

「由香のエッチな身体に触れると、みんなそうなっちゃうんだから。だから、我慢しなくて良いんですよぉ」

囁きに合わせて、少年の手が震え出す。由香の言葉がそのものが、少年を刺激している。耳だけじゃなく目からも、エッチな気分が入ってきちゃうんでしょ。さっきから、由香の躯、舐めるように見続けているものね。もう、由香から目が離せないんでしょウフ。良い子ね。

「でも、その方が気持ちいいわよぉ。”ボクのあそこ”にヌルヌルを、手でタップリ塗りつけるの」

胸元に当てている耳に少年の呼吸が段々速くなってくるのが、まざまざと伝わってくる。なんて敏感な子なのかしら。

「手の平で、ヌルヌルを”ボク”に満遍なく塗って、ベチョベチョの手で激しく扱くの」

囁きながら、少年の手を由香の指で、そっと扱いてやる。

「一扱き一扱き、グッチョリ、ヌッチャリして、と〜っても凄いわよ」

少年の指を絡め取るように由香のほっそりとした指を巻き付け、執拗に扱く。まるで、本物にはこうしてあげていると言わんばかりに。

「由香の身体に触りながら、そうしてみたいでしょ」

揺らぎ始めた少年の瞳を見れば、今や由香の声が少年の脳へ一方的に吸い込まれているのは明らか。なんて、素直な子。もっともっと私に染めてあげる。

「”ボク”は気持ちいいこと、したいのよねぇ」

扱いている少年の指を、そのまま由香の両手で閉じ込める。由香の手を防いでいた筈の少年の手は、逆に今や由香の手から逃れようとしていた。フフ、手が自由になったら、何をするのかしら。

「でも、まだ駄目ですよぉ」

まるで子犬のように円らな目をして、少年が見つめている。すっかり、由香の虜みたいね。由香の瞳から、逃れられないのよね。でも、まだまだ許してあげないわよ。我慢できない犬は嫌いなの。由香は、主人の動き一つ一つをじっと見て、その命令を嬉しそうに待っている犬が好きなのよ。

「うふ。もしかして、初めてなんじゃない?」

当たり、みたいね。せいぜいオナホールでしか遊んだこと無いんじゃないかしら。

「だったら、タップリ由香が”筆卸”してあげるわよぉ」

懇願するような少年の目を見つめながら、妖しく囁いてやる。意識が、由香の目に吸い込まれるでしょ。もうじき、自分から何でもするとお願いをし始めるわね。

「一生、忘れられない経験に・し・て・あ・げ・る」

そう、寝ても覚めても忘れられないぐらい。”筆卸”された子は、由香が厭きた後に皆入院したらしいけれど、それだけ気持ちいいってことよね。もう他の女の子なんかじゃ、全然感じなくなっちゃうらしいし。

「さあ、もう一回お願いしてご覧なさぁい」

あら、言わないの?まだ、由香に抵抗出来るのかしら。

「ほら、ちゃんと大きな声で。『由香のエッチな身体で僕に淫らで凄いことをして』ってお願いしなさぁい」

また無言で、口だけをパクパクさせている。泣きそうな目をしてもだめよ。そう、まだ他人に聞かれるのが恥ずかしいのね。でも、いつまで耐えていられるかしら。

「いいわ、何も考えられなくしてあげる。そうすればもっと体に素直になるわよ」

もっともっと苛んであげる。弱点は、もうわかっているんだから。我慢しても無駄なのに。それとも、そうされるのが好きなのかしら。

「”ボクのあそこ”、シコシコしたいんでしょ。自分の手で思いっきり、したいよねぇ」

首筋に強く息を吹き付けながら囁くと、背中の少年がガクガクと体を振るわせる。フフ、本当に責められるのが好きなのね。言葉を返そうとした少年の喉を、またしても攻め立て満足に返事さえさせない。少年の喉元に貼り付いたまま一ミリも離れない由香の言葉が、次々と少年の理性を削り取っていく。少年が下を見ても、首筋に埋もれた由香の舌は死角に入ってもはや見えない。ただ、視界一杯に、どこか男を引きつけてやまない由香の小悪魔的な顔と、挑戦的に自分を見上げる瞳だけが映っていた。

「それでねぇ、そのうち由香がぁ、この手を離すとぉ」

由香の手は、いつの間にか少年の手をくるむ様に撫で回している。百戦錬磨の手つきだった。

「男の人って、一人でオナニー始めちゃたりするんですよぉ」

もし、手を由香に押さえつけられていなければ、少年も間違いなくそうしているに違いない。由香は遠慮なく体を少年に与えてくれているし、今ここでそんなことが出来たら、どんなに素晴らしい事だろうか。

「ね、したいでしょ」

ほら、由香の目に逆らえないんでしょ。目を見つめながら囁かれると、そうさせてくれと懇願したくなるでしょ。

「しいたい、よね」

由香の瞳の奥に吸い込まれそうでしょ?由香に見つめられると駄目になっちゃいそうでしょ。この子、弱点がすぐ顔に出ちゃうのね。いいわ。執拗に追い討ちをかけてあげる。それも、ネットリ何度も追い込んであげる。

「もっとしたくなっちゃおうか」

由香の体が激しくクネリだした。細い両肩が流れるように少年の胸板に押し付けられる。揺れる由香の後ろ髪からは濃厚な甘い匂いが香る。熱帯のフルーツのような、食べ出したら止まらなくなるようなコッテリとした甘さ。そんな食虫花を思わせる、芳香だった。時折ちらりと見える、彼女の首筋からの匂いだろうか。少年にすっかりもたれかかっているので、彼女自身の体がいかに軽いか、それでいて要所々にどれほど淫らな肉がみっちりと付いているかが、触ってもいないのにはっきりと判る。いや、強制的に判らされた。

「バスの内でそんな事をし始めたら、もうお姉様のいるこの街にはいられないよね」

暖かな吐息を少年に浴びせながら由香は、自分の体がいかに素晴らしいかを少年に動きで暗示し、破滅に向かわせる妖しい言葉を囁き続けた。

「でも、したくなっちゃうでしょ」

身動きするたびに発散される彼女の香りに、少年が興奮するのを確かめながら、由香は責めの手を一切止めなかった。そして彼女の責めは、途切れることが無かった。由香の意図が判っても、既に少年は自分の行動に殆どブレーキを掛けられなくなっていた。

「手伝ってあげるから」

上に少年の意識を集めたのは、例によって次の行動への下準備に過ぎなかった。今まで少年の手を抑えていた由香の手が、再び少年の下半身を襲う。

「ふーん。まだ理性があるんだ。」

必死に防ぐ手を余所に少年の腰へ、ぐっと大きなものが押しつけられた。それは、破壊的な引力を発揮していた。少年の全てを吸い込むかのような弾み心地だった。押せば押した分、いくらでもその中に深くのめり込む。ところが、引けば引いただけ、離すまいと絡み付くように吸い付いてきた。彼女の臀部は、逆らいがたい弾力を持っていた。

(もう、駄目だ)

本(TypeC α2)版について、是非下記アンケートに御協力ください。

問1:TypeA,Bに比べ、Cは
 断然良い
 良い
 少し良くなった
 代わり映えしない
 少し悪くなった
 悪い
 全然良くない
問2:TypeC後編は
 由香単独が良い
 沙織単独が良い
 由香+沙織が良い
 もう厭きた。とっとと次へ
 由香+妖女が良い(沙織は蚊帳の外)
 沙織+妖女が良い(由香は蚊帳の外)
 由香+沙織+妖女が良い
問3:TypeA,B廃止予定?ですが
 Aは残せ
 Bは残せ
 A,B共に残せ
 どうでもいいよ
 一応参照は出来るようにしとけ
 確かにA,B不要
 いや、Cこそ不要
 Cの後編を見ないと判らん

ご協力有難うございました。(12/21締切)


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管理人:鷹巣 椎茸