初版:2010/07/11
改定:2010/07/12
調印式 予告編その2
本作は予告編その2(予告編の続き)です。
作成中の本編は、本予告編と一部或いは大部分、設定や内容が異なる場合があります。
///// 以下 予告編その2 /////
ルセッタの手が、性器を包み込むように這い回っている。
香油にタップリまみれた指先。
5本の指が、射精寸前のペニスを丹念に刺激してくる。
暴発間近な砲身を、まるで慈しむ様に撫で回しながら。
……も、もう……
……で、出る!?
我慢しきれなくなる寸前にルセッタの指がスッと砲身を離れ、淫らな刺激が中断された。
ルセッタは自分の指がどの程度の快感を性器に与えているか常に把握していて、
それを巧みにコントロールしているとしか思えない。
「今日からは、一日に朝・昼・晩の三回に分けて塗るよう言い渡されております」
その言葉と共に再び悩ましい愛撫が開始された。
既に限界寸前の股間に更なる快感が注ぎ込まれて行く。
連続する快感に晒され続け、このままでは身体が耐えられない。
しかし必死に身をよじってみても、彼女から身体を離すことは出来なかった。
別にベッドに縛り付けられたり、拘束されているわけではない。
だが、右腕を必死に動かそうとしてもルセッタは腕を全身で抱きかかえるようにして、その動きを封じてしまう。
腕にはルセッテの肉感的な身体の感触がダイレクトに伝わってきて、思わず妙な気を起こしてしまいそうになる。
「王子?」
腕の上にのし掛かるような体勢から、ルセッタが悪戯っぽく笑いながら声を掛けてきた。
「うふふふっ。この程度で、もう我慢で出来なくなられたのですね」
笑い声も、顔と同じぐらい可愛らしいものだった。
ルセッタの手は、まるで輪郭を確かめるような感じで怒張を撫でさすり続けている。
「でも、ご自分の手でお塗りになられるより……」
首筋に密着するほど近いルセッタの美貌。
俺の顔を見つめながら、密やかに耳元へ囁いてくる。
その甘い声は心の防壁を易々とすり抜け、聴覚を妖しく染め上げる。
どこか掠れがちで小さな声。
「私の……手で……」
思わず聞き損ねそうなその声に、全神経が聴覚に集中してしまう。
途切れ途切れに放たれる言葉を聞こうとすれば聞こうとするほど、彼女の声が脳髄を甘く刺激する。
まるで声に脳を愛撫されているような妖しい雰囲気に呑まれ、ついつい彼女の言葉に従ってしまいそうになる。
「……塗って……差し上げる方が……」
うっとりするほどの快い囁きと共に、滑らかなルセッタの指が怒張に絡み付いてくる。
しなやかな5本の指を存分に活かしながら、ヌルヌル扱いてくる。
往復する手の動きは、速すぎず遅すぎず絶妙なリズムで緩やかな快感を引き出し続ける。
「…………遙かに気持ちよくなれますわ……」
あまりの快感に、脳が溶けそうになる。そんな俺の表情を目で確かめながら、彼女は巧みに手を動かし続ける。
そう。彼女の手コキは、常に俺の目や表情を見ながら行われるのだ。
まるで俺の全ての反応を把握しようとするかのように。
それも、毎日精度が上がってきているような気がする。
「たとえば、……ほら」
潤滑が足りなくなってきたと思った瞬間には、微笑みながら香油を怒張に注ぎかけタップリとした液体を指で塗り込んできている。
俺の反応より先に、次の行動が実行されている。
指の動き一つで、信じられないほどの快感をもたらす魔性の手コキ。
いつまでも続く彼女の責め。
「フフ。気持ちいいのでしょう?」
裏筋を重点的になぞるようにしながら、満遍なく香油を塗り込んでくる。
俺の反応を知り尽くした手の動きの前には、為す術もなく翻弄されてしまう。
「他に『して』欲しいことはございませんか?」
クチュクチュと音を立てながら彼女の指が亀頭を執拗に責めてくる。
分身へ直接注ぎ込まれる快感で頭がおかしくなりそうだ。
「今回お塗りする分は、まだこの倍は残っていますわ」
ルセッタが指にタップリ付着した、蜜のようにトロリとした香油を見せつけてくる。
「ふふ。さあ、どんな風に塗って欲しいですか?」
///// 以上 予告編その2 /////
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管理人:鷹巣 椎茸