初版:2010/07/05
改定:2010/07/05
調印式
本作は予告編です。
作成中の本編は、本予告編と一部或いは大部分、設定や内容が異なる場合があります。
///// 以下 予告編 /////
「フフ。お目覚めですか、王子様」
「お、おはようルセッタ」
股間がぞわぞわと覆われるような、異質な感覚に襲われて目が覚めた。
夢のせいなどではなく、その感触は今も続いている。
原因は、考えるまでもない。
「今日も、ちゃんと大きくなられていますね」
「ル、ルセッタ、……そこ……は……」
隣にいるのは、宮殿どころか国中を探しても一番だと言っても過言のない美人メイド。
そんなメイドが、俺に寄り添うようにしながら一瞬たりとも手の動きを止めない。
超至近距離にその綺麗に整った顔があって、このままキスが出来そうな間合いだ。
そんな心の動きを見透かしているのか、猫目に近い大きな瞳がジッと俺の反応を伺っている。
「本格的にお起きになられたのですね」
目を覚ました瞬間から、指の動きが今までのじんわりとした動き方から大胆に撫で回すような動きに変わっていた。
それに対する俺の反応を見られているのかと思っただけで、朝立ち気味の分身が更に大きく硬くなってしまう。
ルセッタはそのことを俺の表情と、手の中の逸物の反応の両方から読み取ったのだろう。
「感度も良くて、とても立派ですわ」
男性器に絡められていた指の動きが、砲身をあやす様な動かし方から、何かを塗り込むような動きに変わる。
体温と等しく暖められていても、液体特有の感触が塗られた瞬間に伝わってくる。
「あまり動かないで下さいね」
事務的な口調とは裏腹に、ドロリとした液体にまみれたメイドの指が妖しい動きで怒張に絡み付いてくる。
ヌルヌルとした潤滑を最大限に活用して、怒張を淫らな愛撫の渦中に閉じこめてしまう。
腰を動かして逃れようとしても、快感を与え続ける淫らな檻と化した手の内からは、一瞬たりとも逃げられない。
「香油は満遍無く、それはそれは丹念に塗り込むようにとの指示を頂いております」
メイドのしなやかな指に撫で回されれば撫で回されるほど、軽い朝立ち程度であった股間の強張りが徐々に大きくなってしまう。
液体と言うよりもローションに近いヌルヌルとした粘液。
勃起した逸物をメイドの指が余すところ無く撫で回しながら、それを塗りつけてくる。
も、もう!! 朝から、……そんなに撫で廻……されたら……。
「塗り終わるまで、大人しくしていて下さいね」
ただでさえ敏感な粘膜を目覚めた瞬間から、いや、寝ている間からそんな風にされ続けているのだ。
このままでは、とてもではないが耐えられそうにない。
「寝ている間に全量お塗りする予定でしたのに。そうすればとっても気持ちいい淫夢と共に、お目覚めの射精を迎えられた筈ですわ」
その言葉を聞いたた瞬間に思わず分身がビクッと反応してしまう。
しかもメイドの手の中で一層充血し、みるみるうちに存在感を増して。
いかに興奮させられたかを、自らメイドに明かしてしまったも同然だ。
「フフ。気持ちいいんですよね? でしたら、抵抗せずにおとなしく寝ていて下さいね」
だ、駄目だ。
そんな事をされたら。
「大丈夫ですよ。報告書には短く”夢精:1回”としか記されませんわ」
そういいながら、より激しく手を動かして、丹念に竿を扱いてくる。
も、もう……
「うふふっ。もうすっかり目覚めてらっしゃりますから、”お射精”の方が適切ですわね」
……くっ……今にも逝ってしまいそうだ……
しかし短かろうが何だろうが、下にいる自国の使節団にそんな事を報告されるわけには行かない。
国を挙げて全力で交渉している真っ最中に、当の王子が別室で良からぬ歓待を受けているなんて。
「うふふふっ。これは医療行為ですから、なんのご心配もいりませんわ」
こ……これ……が……
こんな……気持ち……ぃぃいい……こと……が……医療行為……?
「ええ。若い殿方の皮膚は成長が早いので、こうやって粘膜を保護して差し上げるよう言い付かっております」
だったとしても何か……他の方法がある……筈…………
いくら何でも、こんな……治療……など……あるわけが無い!
「ふふ。我慢のし過ぎは身体に毒ですわ。素直に受け入て頂ければ、もっと気持ちよくして差し上げますのに」
……もっと!?
「ええ。王子様がご存じない方法も、味わってみたくありませんか」
耳元での妖艶な囁きに、ますます分身が硬くなってしまう。
でも。
この部屋での出来事は全て同行している使節団に報告される取り決めになっている。
本来は不当な扱いを受けていないかを証明するためのルールなのに、今や全く逆の意味で足枷となっていた。
「そのご心配はありません。これは医療行為ですから。報告書に”勃起したオチンチンを、メイドの手でタップリ扱いて貰った”などという記述は残りませんわ」
いきり立った怒張を、今まさにその手で扱いているメイドの刺激的な囁き。
これ以上ないほどガチガチに硬くなった砲身をヌルヌルした指が、あやすように扱きたてる。
「ですから、さあ安心してお逝き下さい」
でも……射精すれば、そのことは動かぬ事実として報告書に記載されてしまう。
しかし……ぅぅ……もう……駄目……だ……
ルセッタの手があまりに気持ち良過ぎる。
これ以上撫で続けられたら!
「王子様が私達の奉仕で、とっても気持ちよく過ごされた証拠となります。ですから、遠慮なさる必要は全く御座いません」
身をよじって離れようとしても、無駄だった。
女の子の手など簡単に振り解けそうなのに。
「うふふふっ。逆らおうとされても、無駄ですわ」
なんで身体に力が入らない?
「私の手を一度でも味わいになられたら、もうこの快感からは逃れられませんのよ」
そんな……
せめてなんとか身を動かして、彼女の手を引きはがせれば。
そう思うのに、自分の体がまるで根でも生えたように動かない。
既に完全勃起以上の状態となった性器に、彼女の手が優しく張り付いて離れない。
その上、5本の指が巧みに悩ましい愛撫を加えてくる。
「さあ、私の手に覆われて、このままタップリと扱かれて下さいね」
妖しい言葉を耳元で囁かれながらの淫猥な手コキ。
逆らうことも許されず、股間に次々と湧き起こる妖しい快感が湧き起こる。
あの指使いの前に感じないでいることなど、到底出来ない。
「フフフッ。とっても大きくなって来ましたわ」
ああああ、駄目、駄目なんだ。
毎朝こんな事をされているのが味方にばれたら。
次々と湧き起こる快感を、必死に押さえつけた。
「フフッ。そんな状態で、何時まで我慢できるのですか」
勝ち誇った笑みを浮かべたメイドに顔を見つめられたまま、カウントダウン最終段階を今にも迎えようとしていた。
///// 以上 予告編 /////
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管理人:鷹巣 椎茸