初版:2007/09/09
改定:2007/09/12
MEGAZONE WORLD - 小説 - ロッカー密着誘惑責め

ロッカー密着誘惑責め その5 sample7


密着してくる由香。少年は、淫らな躯から逃がれられない。

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「俺のせいでお前まで遅刻になったらまずいだろ」
「いいわよ、そんなの気にしなくて」

そんなやり取りを繰り返しながら、やっと教室の近くまで辿り着いた時の事だった。 今まさに閉まって行く扉の陰に、教室に入って行った教師の後ろ姿があった。 亀が歩くようなこの速度では、とても間に合わない。

「俺のことは良いから、先に教室に行けよ」
「んー、あとチョットじゃん」
「出席取り出しちゃうだろ?それに直ぐ其処だし、一人で大丈夫だから」
「じゃあ、先行くね。遅いようだったら、先生を呼んであげるね」

面倒見の良い梨恵は色気の塊みたいな身体をしていながらも、同性の受けが良い。 何しろ動けなくなっていた俺を助けてくれるぐらいだ。 ただ、今まで肩を貸してくれていた彼女が先に行ってくれたので、実はホッとしていた。

というのは、由香に注がれた官能の毒が未だ体中を熱く流れている俺の体にとって、 梨恵にすがって歩く行為はセックスに匹敵する行為だった。 倒れそうになる俺を支えてくれているだけなのに、歩く毎に体に当たる梨恵の肉体が強烈に意識を浸食してくるし、 背中に廻された柔らかな腕が俺の身体を撫で回すように抱きしめ、そのしなやかな身体は離れそうになっては再び密着してくるという動きを、 一歩毎に繰り返すのだ。 ローションを塗りたくられた、いやローション壺に漬けられた分身が、そのたびにヌルヌルの下着に扱かれた。

まるで梨恵に甘美な愛撫を施されているようなその刺激に、途中に何度逝きそうになったか判らない。

しかも一歩も動けなくなって必死でこらえていると、二人三脚状態で密着した梨恵が「大丈夫?」と顔を近づけて来ては、 唇が触れるような距離で「限界?まだまだ、頑張れるよね」などと甘く囁くのだ。
それに耐えようと腕に力を込めれば、伝わってくるのは梨恵の肉感的な柔らかさ。 ますます腰から力が抜け官能に溶けた身体を、梨恵はさらにギュッと抱きつくように密着させてくる。 お陰で、身体中が切なく、分身が今にもはちきれそうになってしまった。
そんな状態で、梨恵と体を触れさせながら教室へ向かうのは、天国と言うよりは生殺しに近い。 危うく何も事情を知らない梨恵の傍らで、一人逝ってしまうところだった。

だが、これでやっと由香の毒を抜く事が出来る。 日頃興味のない授業も、この時ばかりは有難かった。 小一時間、身体の火照りを安全に冷ませるだろう。

「阿部〜」「はい」
「石井〜」「はい」

もう出席を取っている!だが、慌てて教室の扉を開けようとした俺の手が、ドアノブを掴むことはなかった。

「随分、遅かったわね」
「あっ」

金属製の固いドアノブではなく、少女の柔らかな手を掴んでいた。しかも、そのほっそりとした指が、逆に俺の指へ巻き付いてくる。

「あら、どうしたの?具合でも悪いのかしら」
「ぁぅぅ・・・ひっ」

先に教室へ向かった筈の由香が居た。しかも、さっきより更に数段上の妖艶さを漂わせている。

「顔がもの凄く真っ赤になってるわ」
「ぅぅっ」

今ここで会うのは、少しまずかった。 更に、蛇のように巻き付いてくる由香の指が、俺の心臓の鼓動を早鐘のように変えてしまう。 いけない。早く教室の中へ逃げ込まなくては。 だが由香は、扉に手を突いて行く手を遮ってきた。

「そんなにフラフラしてて、大丈夫なの?」
「・・・」

まるで心配でもするかのように顔を覗き込んでくる。

「具合が悪くて、口もきけないのかしら」

まずい。近寄られただけで、股間が強烈に疼く。口を開けたら、喘ぎ声が漏れてしまいそうなほどの快感だ。 しかも由香を避けようとすると、下着の中に大量に注ぎ込んだローションが絶妙な効果を発揮して邪魔をする。 ローションをタップリ染み込まされた下着が分身にピッタリ張り付いて、由香の腕を避けようとする度に妖しい感触を起こす。 そればかりか分身にピッタリ巻き付いて、上下左右あらゆる方向からヌルヌル刺激してくる。

「ねえ、どうしたの」

ちょっと身動きしただけでも逝きそうな状態のに、触れんばかりの距離にその妖艶な顔を寄せてくる。 異様に妖艶さを増した由香の身体を見ないようにしても無駄だった。 由香から立ちのぼる芳香に、早くも包み込まれてしまう。

「なんでこっちを見ようとしないの?」

必死に目を逸らしているのに、グイッと顔を引き寄せられた。 何故か、由香が別人のように妖艶なのだ。 同じ制服姿にも関わらず、肌が妖しく輝くような艶を見せているし、仕草の一つ一つが妙に官能的だ。 こんな状態でそんな由香に見つめられたら、どうなってしまうか。

「ほら、ちゃんと目を見なさいよ」

由香の澄んだ瞳と目が合ってしまった瞬間に、爪先から頭の天辺にかけて痺れるような電流が走り抜けた。



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管理人:鷹巣 椎茸