女子更衣室内誘惑責め・その２ Attack

少女の蠱惑的な躯が、透明化した少年を誘惑する

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「誰もいないな」
「居たら困る」

何しろ、この部屋に真っ裸でいるところを見つかったら、色々ただでは済まされないだろう。残念ながら、クリームを塗っても衣服は透明にならなかった。全く、こんな素っ裸の格好で見つかりたくは無い。

「絶対声を立てるなよ」
「ああ、見つかってもお前のことは言わないぜ」

究極の隠れ場所だった。まさかここに隠れているとは、流石の由香でさえ想像もつくまい。仮にいると判っても、完全に透明なのだから、少年を見つけ出すことは全く不可能だ。このまま昼休みをやり過ごせれば、後は何とかなるだろう。ただ欠点といえば、場所が場所だけに全身が熱くなって、物凄くドキドキする。なにしろここは魅惑の園、女子更衣室なのだから。

◆

パタン

次々に開かれるロッカー。しかし確かに渡辺の言うとおり、潜んでいられる空間がそこにあった。いくら透明になっても、体に触れられてしまう事は昼食会で実践済みだ。だが、開閉の時と、着替えを出し入れする瞬間だけ、ぶつからなければそれでいいのだ。しっかり見ていれば動きも十分予測がつく。声を立てたりしなければ、全く問題ない。

パタパタパタンパタパタン

視野いっぱいに広がる女の子の着替え姿。ロッカーに背を向け、女の子とロッカーの間に立っているのだから、その姿を超至近距離から拝むことになる。それも、一列に並ぶ少女達が一斉に着替え始めるのはなかなか壮観だ。更に目をこらすと、向こうのロッカーで着替えている女の子の後ろ姿も横一列に見える。天国に行ったって目にすることが出来ないであろう光景が、少年達の前に広がっていた。

シュツ。シャッ。スッ。キュッ。

数十センチも離れていない、超至近距離での次々と行われる生着替え。無防備にさらけ出される姿は生唾ものだった。一斉に繰り出される着替え姿が、圧倒的な迫力で迫ってくる。ただ、かわされている会話に関しては聞かなかったことにしておこう。世の中、聞かない方が幸せなこともある。

ポタ

下着！。下着、下着！！。下着姿の集団！！！。

悩殺的な肢体が、次々に下着姿になってゆく。思わず鼻血が出そうな光景が展開されている。

ポタ。ポタ。

女の子が沢山、一斉に生着替え。こんな場面に立ち会えるなんて、夢にも思わなかった。色とりどりの下着が無数に蠢く、未知の世界。

（胸、大きい）

制服越しでは判らなかったけれど、あの娘、結構胸が大きいんだ。決してみることの出来なかった、男子憧れの世界がここにある。

そうだ、沙也香は何処にいるんだろう。少年とのデートに一体どんな下着を着けているのか、気になった。そろそろ着替えないと、次の授業に間に合わない。もう一つ向こう側のロッカーで着替えているんだろうか？ただ、この狭い空間を着替え中の女の子の手足から身をかわしつつ、無接触で向こうまで覗きに行くことはとても出来なさそうだ。

コンコン

バタン

また、女子が誰か入ってきた。入口の仕切から姿を現したのは、沙也香だった。

（憧れの沙也香が着替えるところを見られる）

渡辺と違って覗くことが目標であったわけではないが、思わぬ幸運に少年は喜んだ。

（こっちの方に歩いてくる！）

丁度少年が背にしているロッカーが空いているのだ。

カチャッ

残念ながら、沙也香は向かいのロッカーを使い始めた。

（でも、これならば後ろ姿がバッチリ拝める）

そう、少年が思ったときだった。

「そうかしらぁ？」

耳元で由香が囁いてきた。

「なっ？」

声を出したのは失敗だった。

ムチュッ

悩ましい感触が少年の唇を奪う。由香の熱い口付けだった。

（そんな！？）

少年が動揺するのも無理は無い。由香の姿が室内に無いことは、事前にきちんと確認していたのに。そればかりか、今も由香の姿は見えなかった。

ちゅっ、ちゅちゅーーーーっ

激しく少年を吸い立てる由香の口。でも、由香の姿は全く見えない。確かに、少年の唇に由香の艶めかしい感触を感じるのが、彼女の体は何処にも見えない。

んっ、ーーんんっ、ーーんーー

艶めかしい嬌声が、口を通じて伝わって来る。

ニチュッ。チュィッ。チュッ。

最初の熱い一撃と共に、少年の舌はとろけるような由香の舌に巻き付かれ、ずっと嬲られていた。

ぬぽっ

もぎ離すような音と共に、やっと舌を解放された。

「ふふっ」

目の前に赤い唇だけが浮いていた。唇以外には、頬も顎も何も見えない。空中に、ただ由香の唇だけ存在している。

（まさか・・・）

遅まきながら少年も悟った。由香もまた、透明になっているに違いない。

「そうよぉ」

宙に浮かぶ綺麗な唇の隙間に、深紅の舌が見え隠れする。物凄く淫猥な生物が宙に浮いている。さっきまで、そんな物は見えなかったのに。

（そうか、キスとかで濡らしちゃうと、透明では無くなっちゃうんだ）

「わかったぁ？」

由香の唇（だけ）が迫ってくる。

見えればどうということはない。少年は難なくかわした。

「ふふ。まだ、判っていないのかしらぁ」

由香の声と共に、その中で舌が蠢いているのが見える。

（なんて卑猥な唇なんだ）

透明な体が其処にあることが頭では判っていても、唇だけが宙を飛んでいるように見える。

「きゃっ」

沙也加がこっちを見ていた。彼女の悲鳴に、少年は思わず身を強ばらせた。

（由香の唇を見られたのか？）

ちゅぅぅぅぅ

すかさず、由香の唇が吸い付いてきた。だが、それをかわそうとした少年を、由香は一言で押しとどめた。

「いいの？あなたが、見えているのよ」

（なんだって）

向かいのロッカーから、沙也香がまだじっと見ている。あれは絶対、由香の唇お化けを見たからに違いない。でも。

・・・

キスで由香の唇が透明でなくなったのならば、キスをされた少年の唇も、透明ではなくなっている事になる。

（そんな。もう、俺の唇まで透明じゃないのか）

にゅるん

またしても由香の舌が、少年の咥内に差し入れられてきた。クネクネと激しく動く由香の舌。もはや、少年が逃げないことを確信している。

（いま由香から唇を離すと、沙也香に見つかってしまう）

目撃した物体に確信がもてないのか、沙也香はじっと少年の唇があった地点を見つめている。

（見られたのは、ほんの一瞬だった）

このまま身動きしなければ、沙也香も気のせいだったと思ってくれるかもしれない。だが、少年は事態をちゃんと判っていなかった。

ヌチュッ～ッヌチョッ

艶めかしい、蛭のような由香の舌。それが、ずっと少年の咥内を隅々まで這い回っている。でも、このキスを止めるわけにはいかない。唇を由香に奪われたままの少年は、妖しい快感をその口から次々と送り込まれてしまう。

パサッ

気のせいだということにしたのか、沙也香が再び着替えを続けた。

（見える）

由香とディープキスを交わしているのに、少年の目には沙也香の着替えが丸々見える。由香の唇以外は透明なので、その顔が目の前にあっても、向こう側がそのまんま見えている。

（今日のデートに、あれを選んだんだ）

沙也香の白い下着がはっきりと見える。沙也香の生着替えを見れるなんて、少年は幸せ者だった。

ニチュッッ

沙也香の半裸姿を見ながら、ディープキスを由香と交わす。交わし続けざるを得ない。でも、何か背徳感があって、余計に気持ちいい。まるで、沙也香とキスをしているようだ。

にゅるん

舌を吸い出された。由香の咥内に取り込まれそうになる自分の舌を必死に引き戻す。

にゅるん

また由香の口に吸い込まれる。

強く吸引して引き戻す。

にゅるん。にゅるん。にゅるん。にゅるん。にゅるん。にゅるん。にゅるん。にゅるん。

少年の舌は、由香の口との往復を際限なく繰り返す。まるで、舌をフェラチオされるような快感。

（き、気持ちいい）

ガクガク震えだした少年の膝に由香の脚が当たる。力が抜けてロッカーにもたれ掛かった少年の口を、由香は一寸も離さない。もしこの二人の姿が見えていたならば、少年に覆い被さるようにしてキスを仕掛ける由香の姿がハッキリと判っただろう。

（ああああああ）

少年は、由香に征服されつつあった。でも、由香の姿は見えない。体内に注ぎ込まれる全ての快感は、目の前の沙也香にされているようだ。巧みな由香の舌技に、少年は早くも逝かされようとしていた。

ぬるっ

少年が今にも逝きそうになる瞬間に、由香の舌が引き抜かれてしまった。それどころか、唇まで離れてゆく。

（あと、チョットだったのに）

少年は惚けた瞳で、由香を見上げる。だが、透明な由香の表情を伺う事は出来ない。真っ赤な唇しか見えなかった。

（早く唇を合わせないと、また誰かに見られちゃう）

チロッ

だが由香は、突き出した舌をタップリと少年に見せつける。

ピッチャ　ピッチャ

そのまま、何かを舐め始めた。水音に合わせて、由香の手の平が突然目の前に現れた。

スッ

その手がかき消すように目の前から消える。あれは、きっと手を握り込んだのに違いない。

ツツー
（ビクゥッ）

一旦見えなくなった手が、少年の背筋を撫でてきた。不意の刺激に、またたく間に逝ってしまいそうになる。だが、たったのそれだけだった。もっと撫でてくれれば、遙かに気持ちよくなれるのに、由香の手は少年の背中を一撫でしただけで少年の背中から去って行った。まるで何かを塗りつけたかっただけのように。

（見られちゃうよ）

そんなことをしている場合ではないのに、期待に打ち震える少年は、由香の動きをじっと待ってしまう。

「ちゃあんと、背中をロッカーに付けていなければ駄目よぉ」

（背中を？なんで？？。それより、早く。早くしないと、見られちゃう）

ちゅっ

我慢出来なかった。また、少年の口に由香の唇が合わせられる。だが、今回は違った。少年の方から、由香の唇を求めたのだ。

（見られないようにしなくっちゃなんないんだ）

そんな少年の様子に、由香が妖艶な笑みを浮かべたが、少年に透明化した由香の表情は見えない。

ポタッ・・・ポタポタポタッ・・・

『はぅっ』

突然、変な声が更衣室いっぱいに響きわたった。何だか、苦しそうな声。

『・・・ぁ・・・・・・ぅ・・・ぉ・・・』

くぐもった声が、ドタドタとした足音と共に移動してゆくが、その姿は見えない。

（まさか渡辺？でも、渡辺の体重より大分重そうな足音だったけれども）

仕切越しに、更衣室の扉がバタンと開閉する音が聞こえた。

「何？」
「なんなの、今の」
「ちょっと、内鍵も掛けて」

今のは、渡辺だったに違いない。だが渡辺が引き起こした騒ぎによって、少年は物理的にも更衣室から脱出の手段を奪われてしまった。

ちゅぽん

また、由香の口が遠ざかってゆく。

「いいのぉ？」

何のことだか判らなかった。それよりも、由香の口が欲しかった。

ちゅっちゅちゅーっ

また、自分から由香の舌をねだってしまう。とにかく、欲しかった。

！？

ピンクの切りに霞む少年の脳も、やっと気付いた。また、沙也香が見ている。唇は隠しているのに何故？。熱い興奮が、みるみる冷たい恐怖に取って代わられる。

怯えるような沙也香の視線の先は、唇ではなかった。もっと、下の方を見ている。丁度、少年の股間の辺りを。

（ちゃんと塗った）

渡辺と二人でチェックしたので、塗り漏れは無い。なのに、何故沙也香はじっとこっちを見ているのだろうか。

「まだぁ、判らないのぉ？」

喘ぐように喋る由香の言葉に、一旦収まりかけた興奮が、また甦ってしまう。

分身が一番素直だ。もっとも、透明になっているので見えはしない。もし見えていれば、その角度で興奮度合いが誰にでも正確に判ったに違いない。下腹部に付きそうなほど反り返った分身。あまりの興奮に、先走りの涙さえ流している。

（あ、）

少年も、ようやく気付いた。

濡らしたら、見えてしまう。

本話短編について、是非下記アンケートに御協力ください。

質問	選択肢
問１：本編と比べAttack版	面白くない。(NG) 　由香が透明なのは良くない。　もっと由香から少年を責めるべき　どーでもいい。　由香がより積極的でいい感じ。(OK)
問２：由香	更に体を使って誘惑する　このままじっくりと少年を焦らす　少年を放置し、別話へ　少年を逝かせる　少年が自分から逝くように仕向ける
問３：展開	例え透明物でも、もっと普通の学園物っぽく　もっとあっさりと、爽やかに　もっとねちっこく、濃厚な描写を　とにかく少年を受け身に　少年の逆転劇（でも、それも由香の計算の内）　透明ネタをもっともっと活用しろ

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管理人：鷹巣椎茸