初版:2008/07/14
改定:2008/07/14
MEGAZONE WORLD - 小説 - ロッカー密着誘惑責め

ロッカー密着誘惑責め その10C (mini BAD END)


密着してくる由香。少年は、淫らな躯から逃がれられない。

ver C0.10
「話すことなんか無……」

失敗だった。
ただでさえ火照った体の抑えが効かないのに、唇と唇が触れ合ってしまったらどうなるか。
触れ合わせた唇から、痺れるような電撃が身体に走る。
思わず由香と目を合わせた瞬間、澄んだ瞳の奥底へ何処までも落ち込んでゆくような快感に全身が支配された。
お互いの目を覗き込みながら行うキス。
由香の瞳から、見えない何かが送り込まれてくる。
それが体中をぞくぞくさせる。
身体から魂が分離しそうなほど気持ち良い。

それでも、そんなのはまだ序の口だった。
何故なら、まだお互いの唇を触れ合わせただけの事なのだから。

「フフフ。ほら、”話すことなんか”の続きはどうしたの?」

そう言いながら、由香が唇を強く押しつけてくる。
ねぶるように押し当てられた滑らかな粘膜が、少年の唇を包みこむ。
由香の口が、ついばむように少年の唇を吸う。

「黙ってちゃ判らないでしょ」

由香は上唇と下唇で少年の唇を愛撫しながら甘く囁く。
それが粘膜同士の癒着感をこの上なく高める事を承知していての会話だった。
唇を左右に動かしながら少年の唇をタップリ蹂躙する。
キスのために顔を動かしていても、その大きな瞳は常に少年の目から離れない。

「話……」

喋り始めようとした少年の舌へ由香の細く丸められた唇がスッと吸いつくと、続く言葉を奪い去った。
チュルチュルと音を立てながら咥内への吸引が始まる。
暖かい由香の口から舌を奪い返そうとするればするほど、吸引力が高まる。
口の中が真空になっているかのような強烈な吸引力だった。
空気が無くなった咥内で隙間無く粘膜と粘膜が密着し、僅かな動きでも濃厚で甘美な接触感を引き起こす。

『さあ、お話しを始めましょう』

声にはならず、くぐもった音にしかならなくても、舌に伝わる動きで由香の言葉が判った。
絡め取られた舌が由香の咥内でグチュグチュと舐め上げられる。
強く吸われる程お互いの粘膜が密着し、奪われた舌の上下左右全てがネットリとした粘膜に包み込まれる。
何か言おうとしても言葉は外に出ることなく、由香の喉の奥へ消えてゆく。

(駄目……)

舌だけではなく何か大事なものまで吸われていくような危機感。
必死に頭を引いても、舌は引き抜け無かった。
巻き付けられた由香の舌が巧みにくねり、吸い込んだ舌を逃さない。
由香の口の中へ吸い込まれた舌に滑らかな舌が絡みつき、咀嚼するような蠢きと共に淫らな愛撫を加えられる。
抗おうとしても、一方的に気持ち良くされてしまう。

『身体に直接お話しをしてあげる』

舌だけではなく、口蓋や頬、唇も含めた全ての粘膜が少年の舌に絡みついてくる。
耐えきれないほど浴びせられる舌への刺激から逃れられない。
過剰な快感を強制的に注ぎ込まれ、全身の神経が痙攣する。

『ほら、もうじき繋がるわよ』

どこに繋がるのか、問い返すまでもなかった。
少年の分身に、由香の舌が巻き付いてくる。
錯覚だと頭では判っていても、身体は正直に反応する。

『フフフフ。どう?本当に舐められている見たいでしょ』

分身がフェラチオされている。
そんなことは無いのに。
股間に、見えない口が吸いついてくる。
少年の舌がきつく吸われると同時に、見えない口はすぼめた唇で分身を締め付け、しゃぶるように吸い立てる。

『でも、キスしかしていないのよ』

視野一杯に広がる由香の目。
股間から沸き起こる快感に、魂が身体から浮き上がりそうだ。
その魂が、透き通った瞳の中に取り込まれてゆく。

『それなのに、感じるのね』

巻き付けられた舌が、大きくくねる。
股間に取り憑いた見えない舌も分身をネットリと舐めるように巻き付き、粘膜特有の滑らかさで茎肌を愛撫する。
有り得ない。

『フフ。身体がどうしちゃったのかしらね』

少年の状態を把握しているらしい由香の言葉。
更なる行為が少年に追い打ちを掛ける。

『ほら、吸ってあげる』

唾液にまみれた舌を由香の口が強く吸い上げ、強烈な負圧がじゅるじゅるという水音を発生させる。
無論、股間に張り付いた見えない口も全く同じ吸引を始める。
まるで由香に吸われているのが分身そのものみたいだ。
そんなことを考えてはいけなかった。

『今度は吐いてあげる』

自分の舌が、暖かな由香の口内から外へと滑らかに押し戻される。
一気にではなく、粘膜の坩堝から外気のもとへと徐々に解放される。
さわやかな外気を感じる間もなく、再び坩堝のような咥内へ吸い込まれた。
舌を吸われているだけなのに。
今では、分身が由香の咥内に捕らわれているとしか思えない。

『フフ、どうして欲しいのかしら』

口の中へ取り込んだ舌を舐める動きが、そのまま淫らな刺激となって分身を襲う。
由香の粘膜に捕らわれているのは、少年の舌ではなく分身そのものだった。

『もっと吸って欲しい?それとも、もっと濃厚にしゃぶってほしいのかしら』

由香の頬が膨らむ。
その内部では、舌と頬の粘膜との織りなす二重奏に分身が扱き立てられていた。

『……』

甘い動きが、突然ピタッと止まる。
咥えられた分身が、やり場のない憤りに身を震わせる。

もっと、して欲しかった。

『そう……フフフ』

由香は何かを確かめたように肯くと、再びの活発に口を蠢かせ始める。

『ねぇ、さっきは何をしていたの』

答えないでいると、また口の動きが止まった。
でも話し始めれば、その分だけ由香の口が分身を舐め回してくれる。

『そう、それで?』

聞かれるままに答えさえすれば、由香の口が濃厚なテクニックを使って分身をなだめてくれる。
歯で甘噛みされた跡を舐められるのが、あんなに気持ち良いものだとは知らなかった。
ロッカーから出された後、どんなに由香の身体を切なく思い返していたかを次々と聞き出される。

『フフ。この快感を二度と忘れられなくしてあげる』

少年に見えるのは、由香の瞳だけだった。
分身を吸われたままでは、合わせられた視線から逃れられない。
由香の舌が蠢く毎に、脳の中をかき回されるような快感が走る。
身体を動かすことも忘れ、為すがままになっている。

傍目には貪るような口付けを交わしているだけなのに、何かが違った。
肉体ではなく、精神を犯すような激しいキス。




信じられないほど長時間、由香に責められている。
それもただひたすら分身だけを。
無限に続く、甘美な拷問。

『キスだでけ虜にしてあげる』

自在に動く滑らかな唇が、香しい吐息と共に少年の口を捕らえて離さない。
取り込まれた少年の分身へ、しなやかな舌が形を変えて淫らに絡みつく。
悩ましい粘膜の檻と化した口腔

由香は身動き一つせず、着実に少年を狂わせてゆく。



(mini BAD END)


アンケートにご協力いただければ幸いです。

質問 選択肢
問1:
BAD END
 BAD ENDなど不要、本話作成に専念すべき
 BAD ENDは必須
 未選択
問2:
本話
 素晴らしい
 結構良い
 標準的
 まあまあ
 今一つ
 面白くない
 未選択
問3:
減点/加点
 減点理由は
 加点理由は
 未選択
問4:
その理由
 キスだけで堕とされるところ
 濃厚なキス
 由香の言葉
 あっさり
 濃厚
 わかりにくい
 文章が未熟
 人称/視点
 唾液描写
 背徳感が皆無
 ボディ(全身)の活用
 射精シーン
 全体的に
 その他
 未選択





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管理人:鷹巣 椎茸