初版:2008/07/06
改定:2008/07/13
MEGAZONE WORLD
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小説
- ロッカー密着誘惑責め
ロッカー密着誘惑責め その9B
密着してくる由香。少年は、淫らな躯から逃がれられない。
ver B0.80
「い、いいよ」
キッパリと断るつもりだったに、少し声が震えてしまった。
身体に軽く接触されただけで、あっという間に理性が霧散してしまいそうになる。
目の前にある由香の躯は、あまりに扇情的だった。
それも、ほんの一瞬とはいえ恋人のことを完全に脳裏から消し去ってしまうほどに。
「どうして?」
彼女の官能的な声が、耳朶をくすぐる。
いつの間にか、身体と身体が接触しそうなほど近寄られていた。
たったそれだけの事でも、ゾクゾクするような興奮が身体を駆けめぐる。
耳元で囁かれる言葉は甘い疼きとなって鼓膜から忍び込み、脳に妖しく絡みつく。
「本当は、気持ち良くなりたいんでしょう?」
思わず肯きそうになるのを、必死に堪えた。
由香の魂胆はわかっている。
目の前の快感に身を任せてしまえば、蜘蛛が獲物を捕らえるように快楽の糸で絡め取られてしまうに違いない。
だから、目の端に捉えた動きも敢えて無視しようとした。
「我慢しなくてもいいのよ」
ブラウスを押し上げる見事な膨らみが、眼下で揺れ動く。
その度にかぐわしい芳香が鼻腔をくすぐる。
「それとも、何か隠し事があるのかしら」
頬がつきそうなほどに寄せられていた横顔が、スッと動いた。
男を虜にするような美貌が、真っ正面から迫ってくる。
悪戯っぽく輝く瞳に真正面から見つめられると、思わず手足が震えてしまう。
「何をそんなに怖がっているの?」
違う。その逆だった。
ロッカーを出てから、自分の身体がおかしい。
今にも目の前にある妖艶な肉体にむしゃぶりつきたくなる気持ちを抑えるのがやっとなのだ。
ちょっとでも気を抜けば手が勝手に動いて、艶めかしい由香のボディに抱きついてしまいそうになる。
何しろ、あの肉体が目の前にあるのだ。
由香が身動きする度に、密着されていたときの生々しい感触が脳裏に次々蘇る。
「ほら、いいのよ」
語尾にハートマークが付くような誘い声に、意志に反して自分の腕が上がり出す。
(由香の躯に触っちゃいけない)
そう思うのに、ジリジリと腕は上がり始める。
まるで由香の誘惑に身体が絡め取られているかのように。
「そう、その調子」
動いては引き戻され、何かと拮抗するように震える少年の手。
しかし、脳を蕩かすように甘い声がその束縛を断ち切り、蠱惑的な瞳が揺らめいて少年の理性を奪い始める。
「さあ、早く触って」
抗っても、自分の手が由香のボディに向かって伸びてゆくのを止められない。
これでは、また前と同じようになってしまう。
あの躯に自分から触ったりしたら、その魅力の前に溺れきってしまうに違いない。
さっきの快感を再び味わったら、二度と由香に逆らえなくなってしまう気がする。
「どうしたの? ほら、いらっしゃい」
教室に戻らなければいけないのに、どうしても由香の身体に引き寄せられてしまう。
恋人の沙也香が待っているのに。
やっとデートに誘ったのに、こんな事をしてしまうなんて。
「あら……まだ逆らえるの」
差し伸ばされたものの、途中で力を失った少年の両手を見やりながら、由香が嬉しそうな声を上げる。
「フフフッ……思った通り……素晴らしいわよ」
一体何を喜んでいるのかは判らないが、彼女の熱い吐息が首筋に掛かるだけで理性が吹き消されそうになる。
目の前にあるのは、絶妙なラインから成り立つ見事なボディ。
扇情的なラインを描くその身体を、この腕の中に思わず引き寄せてしまいそうだ。
「でも……それが何時まで持つのかしら」
見る者を蕩けさせるような笑みを浮かべながら、由香が挑発的に身を揺する。
必然的に薄い布地の下の見事な二つの膨らみが、たわわに揺れ動く。
はち切れそうに詰まった中身の存在を十分に誇示するように、身体を蠢かせる。
「なぁに?さっきより腫れているじゃない」
由香の視線が股間に注がれていた。
分身の脈動一つ見逃さないといった目つきで凝視されている。
あそこを見られていると思うだけでも、海綿体が更に硬度を増してしまう。
まるで、視線に分身を撫で回されているかのようだ。
「恋人よりも、私の身体がそんなに気になるのかしら」
目を股間に向けたまま、由香が尋ねてくる。
長い脚を動かす毎に腰がひねられ、見事な腰のくびれが一層強調される。
身体を動かしながらも、由香の視線は一点に固定されたままだった。
視線を注がれた部位に奇妙な感覚が沸き起こる。
そう、まるで由香の腰が分身に擦り付けられているような妖しい愉悦。
即座に否定しなければいけないのに、あまりの気持ちよさで返事をすることさえ出来なかった。
「何処を見ているの」
沸き起こる快感に陶然となっていた瞬間、由香に顔を覗き込まれてしまった。
悩ましい腰を見ていた目を、慌てて逸らしてみても手遅れだった。
由香の顔には、勝ち誇ったような笑みが浮かんでいる。
「もう私の身体から、目を離せないんでしょ」
そう言いながら、しなやかな腕で髪をかき上げる。
由香の腕が上げられたことにより、見事な胸の膨らみが一層強調された。
そればかりか腕を動かす度に、突き出された双乳が柔らかく形を変えて行く。
「ほーら …………」
(見続けちゃいけない)
そう思っても、目を逸らそうとする度に由香の胸が僅かに揺らされる。 そして微妙にくねる腰の動きが、磁石のように視線を引きつける。 その巧みな仕草のせいで、魅惑の身体から目を逸らすことが出来ないでいた。
「………… 判ったでしょ」
どうしても由香のボディを見ずにはいられなかった。 由香は自分の体が異性にどんな影響を与えるか、知り尽くしているに違いない。 ジックリ見せつける様な体の動きが、薄い制服の下に妖艶なボディが潜んでいる事を強烈に意識させる。
「気になっちゃうのね」
由香が見ているのは、テントを膨らませる分身。
服の上からでも、鎌首を持ち上げた蛇のごときラインがクッキリと見て取れた。
「さっきの続きをしてあげても、いいのよ」
まるでキスを仕掛けてくるかのように、目の前いっぱいに由香の顔が近づけられた。
赤い唇が蛭のように蠢きながら、言葉と共に花のような芳香を吹き掛けてくる。
上唇と下唇の間でチロチロと動く真っ赤な舌。
艶めかしく光る唇の上を水気タップリの柔らかな軟体でなぞらせながら、濡れた粘膜特有の悩ましい音を奏でる。
「一体、何をためらっているの?」
由香は見せ付けるように舌を伸ばすと、ゆっくり上唇を舐め上げる。
濡れ光る唇が、更に淫猥な輝きを帯びた。
「さあ、正直に言うのよ」
そう言いながら由香は艶かしい唇を近づいてくる。
あと少しで唇と唇が触れ合うという寸前で動きを止め、思わせぶりに息を吹きかけてくる。
至近距離での吐息に唇をくすぐられ口元が緩んだところに、更なる刺激が加えられた。
「ここで、何をしていたの」
一言一言を区切るようにしながらの発音。
口が大きく開閉する度に、僅かではあるけれども柔らかな由香の唇が自分の唇をかすめてゆく。
こそばゆさを増幅させる、意図的な接触だった。
「あら、茹で蛸みたいに顔を真っ赤にしちゃって。一体、どうしたのかしら」
瞳を悪戯っぽく輝かせながら、由香は肉厚の唇を巻き付けるようにして言葉を発する。
巧みに官能を刺激する由香の手口。
判っていても逆らいがたい。
唇がかする度に、個室で味わった快感が鮮明に蘇る。
舌を扱くように吸い立てる由香のキス。
思い出しただけで、もう股間が破裂しそうだった。
「フフッ。これで話し易くなったでしょ」
今や無防備に半開きになった少年の唇の間へ、由香の熱い吐息が注ぎ込まれる。
まるで”話”をするという事が、お互いの口腔をねぶるように絡め合わせて行うものであるかのように。
本話は数行ずつ追記という形で作成しています。
数行版のアンケートにご回答頂いた方、お陰様で長期休止に陥ることなくここまで書くことが出来ました。有難うございます。
質問
選択肢
問8:
現在のところ、
良好
問題なし
要改善(問題有り)
未選択
問9:
数行ずつの更新
告知もなかったし、知らなかった
例え数行でも、更新されている方が良い
文章的に意味のないところで区切られる更新は不要
未選択
選択肢:
言わない
喋らない ※(作成予定)
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管理人:鷹巣 椎茸