初版:2007/09/18
改定:2007/09/18
MEGAZONE WORLD - 小説 - ロッカー密着誘惑責め

ロッカー密着誘惑責め その5 sample8


密着してくる由香。少年は、淫らな躯から逃がれられない。

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「あら?」

首筋に顔を埋めていた由香の声が、突然変わった。 今までと同じ甘ったるい声。それなのに、明らかに声の種類が別物だった。

「これ・・・・・・何の匂いかしら」
「え?」

声と共に浴びせられる冷気に、背筋が凍えた。 でも、俺の首筋の匂いって言われても。 汗くさいとか?

「移り香・・・違うわね。この匂い・・・。身体に染み付いてる」

整った鼻筋を首筋に触れさせながら、由香は確認を進めてゆく。 その固い声を聞いていると、自分がまるで悪事がばれそうな罪人であるかのような気がしてくる。 不意に由香が、顔を目の前に突きつけるようにして詰問してきた。

「どうやって付けられたの?」

断定だった。しかも質問は、誰に?とかでは無い。 険を含んだ眼差しを、刃物のようにして俺へ向けてくる。

(バレているのか?)

だが、結果的には何事もなかったし、あの時の事が由香に判る筈は無い。 今にも倒れそうになところを梨恵の肩を借りて、なんとか歩いてきたということだけを必死に説明した。

「そう・・・」

下を向いた由香の姿に、安堵した。
何とか、理解してもらえたようだ。

「つまみぐい、されちゃったのね」

(まさか、見ていたのか?)

匂いだけで、そこまで判るのだろうか。 そんな疑問を他所に、俺の肩に置かれた由香の手に無茶苦茶な力が込められるのが判った。 次の瞬間、俺の身体は教室の扉に激しく打ち当てられていた。

ドンという鈍い衝撃音に、扉越しに聞こえていた教室内の講義が途切れる。 もう授業は始まっているのに、入り口でこんなやり取りをしている場合では無い。 不審に思って、今にも扉が開かれるかもしれない。

そう言おうとした時だった。

「ひゃん」

何をされたのか、一瞬理解できなかった。 とても、自分が出した声とは思えない。子犬の叫びのような変な鳴き声を漏らしてしまった。

「あら?いいのかしら、そんな声を上げちゃって」

舐め・・・られた?

「皆に、聞かれたく無いんでしょ。」 クチュッ

淫靡な水音が、俺の喉をネットリと這う。思わず上げそうになる嬌声を、必死に堪えた。

「思い知らせてあげる」

一体誰に?と思うまもなく、由香の舌が首筋を次々と舐め進む。 ザラザラする舌で、敏感な首筋をネットリと舐め回し唾液を塗り広げたかと思うと、厚い唇を俺の肌に当てるやチュウチュウ吸い立てた。

「・・・・・・ッ・・・」

由香の長い舌が蛇のように巻き付いて俺の首筋を蹂躙する中、喘ぎ声を漏らさないように必死だった。 そんな俺を見つめながら、赤い舌が蠢く様を見せつけるようにして由香は首筋を舐め上げてくる。 背筋をゾクゾクさせる由香の濃厚な舌使いに、あっという間に腰から力が抜けてしまう。 もう俺一人では、立っていられない。

「由香に掴まっても、いいのよ」

妖艶な肉体が、そっと俺の腕に押しつけられた。

「ほら、触って」

駄目だ。こんな官能の塊みたいなボディに触ってしまったら、自分を抑えられる自信が無い。 腕の中にすっぽりと収まる細い身体。それでいて限りなく柔らかく腕を押し返す見事な肉付き。 撫でれば撫でるほど、官能的な香りを放つ肌。 その小悪魔的な身体を一度でも抱いてしまったら、もう離れられない。

「そうよね」

甘ったるい声を上げながら、俺の腕の中で由香は巧みに身をくねらせた。

「もっとしっかり抱いて」

腕の中・・・??

「ふふ。捕まえたわよ」

俺の肩に両手をついた由香が、高見から見下ろすような位置で顔を覗き込んできた。 その身体を支えているのは、俺の腕。 本人の意志に反して、蠱惑的な由香の身体をギュッと抱いて離さない。 由香を捕まえているのは、俺だ。

「あら、離せるものなら離してみなさいよ」

極上の感触を持つ彼女の体から、腕が離れようとしない。 それどころか、彼女の体の動き全てを感じたいとばかりに、より激しく抱きついてしまう。

「ほら、ね。もう、由香に何をされても、逃げられないわよ」

そう言いながら、啜るように激しい音を立てながら由香は俺の首筋に吸いつく。 チュルチュルと飲み干すようにしながら俺の喉を責める由香の舌に喘がされ、 反論することも出来なかった。

由香の身体が妖艶な肉の枷となって、俺を逃がさない。 扇情的な由香の身体を抱きしめた状態で首筋を舌に翻弄されると、それだけで逝ってしまいそうになる。 巧みに身体を捻っては、常に俺へのし掛かるようにして甘美なボディを擦り付けてくる。 密着してくる由香の肉体と教室の扉に挟み込まれ、何処にも逃げ場は無かった。

授業中なのに。

「フフ。誰が見たって、由香を犯しているようにしか見えないわよ」

由香の熱く官能的な身体が、ますます巧妙に絡みつけられる。

「抵抗できないように由香を抱き上げて、腰を振り立てるなんて」

違う。

覆い被さるようにして俺を襲っているのは由香だ。 長い脚を絡めて腰を動かしているのは、一体他の誰だと言うんだ。

「だったら、手を離してご覧なさいよ。ほら・・・由香の身体からは、もう離れられないんでしょ」

ムチムチしたその身体を触っているだけでも漏らしてしまいそうだ。 触れば触るほど、極上の感触を返す由香の身体。 その身体を求めるようにまさぐっているのは、確かに俺の腕だった。

「こんなに扉がギシギシしているのに、どうして誰も出てこないのかしら」

由香が腰を擦り付ける度に、教室の扉はくぐもった悲鳴を上げていた。

「そうだわ。この姿、みんなに見て貰いましょう」

(そんな)

「ほら、もっと大きな声を上げなさいよ」

首筋をこそげ取るように舐め上げながら、上から蠱惑的なボディを絡ませてくる。 その絶妙なコンビネーションに、今にも喘ぎ声が漏れそうになった。

衣擦れの音さえ響き渡る、静かな廊下。そう、今は授業中だ。 ちょっとでも喘ぎ声を上げたりしたら、教室内の全員に聞こえてしまう。

「あら、いいじゃない。皆が見ている前で、一滴残らず搾り取ってあげるわよ」

そう言うと由香は、ますます妖艶さを増す身体をくねらせながら、淫らな腰を更にグラインドさせた。


本sample8は sample7のoptionとなります。サンプルなので、あっさり書いてみました。
下記アンケートに御協力頂ければ幸いです。
※ 結果は、必ずしも短編に反映されるわけではありません。

質問 選択肢
問15:
シーン
 由香に詰問される
 由香に舐められる
 妖艶な肉の枷
 由香に声を上げさせられる
 その他
 未選択
問16:そのシーンで少年は  最高だった
 非常に気持ち良かった
 気持ち良かった
 ガックリした
 大分ガックリした
 激しく萎えた
 その他
 未選択
問17:
でも心密かに
 もっと濃厚な描写を願った
 十二分に満足した
 もっと股間を嬲られたかった
 もっと首を舐められたかった
 妖艶な肉の枷をもっと味わいたかった
 由香にもっと色々責められたかった
 その他
 未選択



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管理人:鷹巣 椎茸