密着してくる由香。少年は、淫らな躯から逃がれられない。 |
///// 以下 sample版 /////
「何やってるの?」
「あ・・・、ああ、梨恵」
部屋に戻ってきた少女は、由香では無かった。
腰が抜けて床に崩れ込んでいる姿を見れば、そりゃ誰でも驚くだろう。
「もう、授業始まっちゃうわよ」
「ああ、いや、気にせず先に行ってくれ」
火照った体に、快感にトロけてしまった腰。直ぐには動けそうにない。
「ひょっとして、立ち上がれないの?」
「大丈夫、なんとも無ひぃ・・・ぁぅぅ」
「全然駄目じゃない。ほら、掴まって」
「・・・サンキュ」
まさか学校で女の子に助け起こして貰う事になるなんて、夢にも思わなかった。
「きゃっ」
「ゴメン、やっぱり無理。先に、行っててよ」
とても自分一人では立っていられなかった。梨恵にしがみつくように寄りかかるだけで限界だ。
こんな状態では歩くこともままならないし、俺のせいで遅刻されても困る。
「んー、これならどうかしら」
「い、いいって。お前まで、遅刻しちゃうだろ」
俺の腕を担ぐように身を寄せる梨恵から、女の子の香りがした。
ヤバイ。ちょっと今の俺は、感覚が過敏になっているのかもしれない。
しなやかな由香とはひと味違った、体育会系の梨恵。
でも、その身体は吸い込まれるように柔らかだった。
///// 以上 sample版 /////
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