初版:2008/05/02
改定:2008/05/05
寄生系サンプル Type:A
寄生モノですが、詳細は未確定です。現時点では、サッキュバス・魔導士・娘姫 が登場。
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///// 以下 α版 /////
「ねえ、どうして貴方だけ頑張ってるの?」
背後から抱きついてきた女の腕が、優しく胸板を撫で回す。
「くっ、離せ」
女の体から離れようとしても、香しい吐息を浴びせられた体では鈍重な動きしか出来ない。
背中に押し当てられているだけなのに、肉付きの良い豊満なボディであろうことがハッキリと判る。
いや、判らされる。
妖しく蠕動する妖艶な皮膚に覆われた魅惑の肉塊。
その熱い体が背中に押し当てられているのだ。
男を虜にする魔の肉体。
「もう、勝ち目はないのよ」
勝敗を告げる言葉も、サッキュバスが囁けば淫らな誘い言葉に聞こえる。
いや、地べた倒れている護衛達を見れば、それも間違いではない。
「我慢してないで、楽になったらどう?」
強固な甲冑を装備した精鋭、全員がやられた。
苦しそうな呻き声を上げながら、床の上で悶えている。
だが、別に負傷してそうなっている訳ではない。
原因は、一人一人に取り憑いているサッキュバス達だ。
鎧の隙間から、そっと差し入れられた尻尾。
たったそれだけで自ら鎧を脱ぎ、妖魔の身体を求め出した隊員達。
そんな彼らを責めることは出来ない。
何故なら戦闘力はあっても、魔力への耐性は全く無いのだから。
濃厚な口付けに声を上げることも許されず、サッキュバスが一撫でするだけで激しく身を震わせる兵士達。
「そうよねぇ、魔力による襲撃を防ぐのが貴方の役目だったのに」
そう囁きながらサッキュバスは、しなやかな肢体を絡みつけるようにして更に密着してくる。
背中にピッタリ張り付いた女淫魔の熱い吐息が首筋をくすぐる。
全身に甘い痺れが走り、身体を拘束している妖艶な肢体を振りほどけなかった。
魔力に耐性の無い並の人間ならば、それだけでも射精させられているかもしれない。
「そんなにあの娘が大事だったのかしら?」
後ろから頬を摺り寄せながら尋ねてくるが、今はそんなことに気を取られている場合ではなかった。
詠唱を続けなくては。
だがサッキュバスの肌は、噂で聞く以上に凄かった。
ただ頬が触れているだけなのに、ゾクゾクするような快感が湧き上がってくる。
微かに香る甘い匂い、どこまでも柔らかく、それでいてしっとり張りのある肌。
そんな妖艶な肢体を使って、ほぼ全身を撫で回してくるのだ。
清められた聖糸で織られているにも関わらず、サッキュバスの妖気は服の上から染み込んでくる。
「そんな一心不乱に呪文ばかり唱えていては……」
横から悪戯っぽく微笑みかけてくるサッキュバスに、思わず詠唱が遅くなる。
心を奪い取る、魅惑の笑み。
無理矢理目を逸らしたが、心臓の鼓動は一気に跳ね上がっていた。
意識しちゃ駄目だ。
今は姫を救わないと。
しかし、サッキュバスは再び顔を寄せてくる。
「……こんな事も防げないわよ?」
まるで何かをねだるかのような、甘ったるい頬ずり。
肌と肌をゆっくりゆっくり触れ合わせる感触が股間を直撃する。
サッキュバスが局部に対して艶めかしい刺激を行ってきたわけではないのに、それに等しい興奮が陰茎を包みこむ。
凄艶な淫魔のボディに、体中の性感が反応し始めていた。
「こんな程度で感じちゃったのかしら」
頬ずりから逃れようとした頭に、反対側からもサッキュバスの頬が擦り付けられた。
新手のサッキュバスはピッタリ頬を寄り添わせ、耳朶に熱い息を吹きかけてくる。
サッキュバス一人の誘惑でも耐え難いのに、二人がかりで責めてくるなんて。
///// 以上 α版 /////
※ 触手もスライムも一応登場予定ですが、サイズ及び何をしてくるのかについては現在未定です。
本話は現在構想中です。 / 目次へ戻る
管理人:鷹巣 椎茸